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もし芸人に不思議な力があったら5

71 :Phantom in August  ◆ekt663D/rE :2006/09/04(月) 01:00:35
「…………芸人を、滅ぼす。」
ズキズキと痛み出すのか頭を両手で押さえ、ぽつりぽつりと呟きを漏らす『白い悪意』の口振りから
不意にイントネーションが消え、流暢な標準語が紡がれる。
同時に彼の周囲から強い石の力が放出され、それは路上にいる二人の元へも届いた。





「…ちょっと怒らせてもーたかな。」
引きつるような笑みと共に松丘が呟く声を傍らで聞きながら、平井は胸元の首飾りに手をやる。
これから始まるのは自分達の居場所…『城』の防衛戦。
けれど意外と、今の彼に恐怖はなかった。
ただ、『白い悪意』のいる雑居ビルの最上階の踊り場を、じっと見据えていた。

すると。
白いパーカーを着た男が踊り場の所に姿を現したかと思うと、ひょいと塀を乗り越えてくる。
もちろん、塀の外側に足場などあるはずもなく、男の身体は重力に引かれて真っ逆さまに落ちていく。
どう見ても自殺です。本当にありがとうございました。

「………っ!」
違う。
落下しながらも『白い悪意』は石の力を急速に発動させていき、それに比例するかのように、落下速度が減少していく。
身構える事も忘れて見入る二人の目前で、白いパーカーの男は…『白い悪意』は軽やかにアスファルトに着地した。

「……舐めた真似を。」
してくれたな。
そう告げ終えるよりも早く、『白い悪意』の周囲から放たれた白い光が路上を走り。
松丘の身体をそれまで立っていた場所から数mほど後方へと弾き飛ばしていた。

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