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3年B組ベリーズ工房 其の八

1 :ねぇ、名乗って:2008/05/31(土) 08:09:39 ID:rmBj3Aki0
●みなさん気軽に書きましょーう↑↑


2 :ねぇ、名乗って:2008/05/31(土) 08:11:05 ID:rmBj3Aki0
3年B組ベリーズ工房本編登場人物(Episode026まで)


桜中学
3年B組
・清水佐紀 :優等生。特技はダンス。実の母親から虐待を受けていたが周囲の助けもありようやく解決。 
       オーディションの際に才能を認められたことからプロのダンサーを目指す決意を固める。

・嗣永桃子 :極貧から抜け出すために実家【すなっくもも】を手伝いながらアイドルを目指す、アイドルの卵。
       佐紀にオーディションを半ば強引に受けさせたことが彼女がプロのダンサーを目指すきっかけとなるも、自身のオーディションは連敗中・・・。

・徳永千奈美:【徳永鉄工所】の一人娘。クラスのお調子者。 雅と茉麻とは幼なじみ。
       キーボードスクールに通う。絶対音感を持つ。講師の寺田に恋心を抱く。

・須藤茉麻 :ラーメン屋【須藤飯店】の一人娘。陸上部のエース矢島まいみと交際中。
       両親と一緒に北海道へ引っ越すか、それとも東京に残るのか迷っている。

・夏焼雅  :不良グループ。【秘密の日記】をネタに佐紀に操られていた。和解するも、未だに完全にわだかまりを捨てきれない。
       茉麻に儚い恋心を抱いていたが、今はまいみとの仲を応援しようとしている。

・熊井友理奈:転校生。お嬢様っぽく見える外見とは裏腹に熱い義の人。困っている人は放っておけない性格。
       親友・石村舞波との過去に苦しむ。

・菅谷梨沙子:転校生。音楽に詳しい。謎の病気を抱えており、そのため今までは周囲に腫れ物に触るかのように扱われてきたが、
       3Bの級友達とのふれ合い中で次第に変わってきた。その変化は母親が驚くほど。

・加護亜依 :3Bのクラスメイト、辻の相棒。奈良から引っ越してきた。

・辻 希美 :3Bのクラスメイト、加護と行動を共にする。大食で有名。食べ物の為ならリアルで泣く。

3 :ねぇ、名乗って:2008/05/31(土) 08:11:53 ID:rmBj3Aki0
3年C組
・矢島まいみ:C組の男子。陸上部のエース。茉麻と交際している。

・岡井   :C組の男子。

・萩原   :C組の男子。

・梅田   :C組の女子。

・村上   :C組の女子。


教職員
・国井美代子:桜中学の教頭。

・坂本金八 :桜中学3年B組の担任。

・乾 友彦 :桜中学3年A組の担任。

・北 尚明 :桜中学3年C組の担任。


卒業生
・藤本美貴 :焼肉店「ふじもと」の若女将。

・田中れいな:新聞配達と屋形船でアルバイトをしている。

4 :ねぇ、名乗って:2008/05/31(土) 08:12:33 ID:rmBj3Aki0
周囲の人々
・丹下   :雅と千奈美が夏休みにバイトをする屋形船のオーナー

・寺田   :千奈美と舞波が通うキーボードスクールの講師。千奈美の才能を見抜く。

・大森巡査 :桜中学近くの交番の警官。

・吉澤ひとみ:千奈美の通う楽器屋の店員。

・石村舞波 :友理奈が以前通っていた中学校での親友。いじめを苦に自殺を図るも未遂。その後、学校に戻ることなく転校、友理奈とも離れ離れに。
       千奈美と同じキーボードスクールに通い、さらには茉麻とも知り合う。しかし、未だ友理奈との再会は果たされていない。

・徳永千造 :千奈美の父。徳永鉄工所の社長。

・菅谷詩子 :梨沙子の母

・清水竜二 :佐紀の父。脳梗塞で倒れ半身不随に。一年にわたる入院生活の末、それを苦に自殺してしまった。

・清水まゆみ:佐紀の母。竜二の死後、酒に溺れ佐紀を虐待していた。

・久住小春 :桃子の友達。オーディションのライバルでもある。テレビ出演の経験あり。

・藤本昭二 :美貴の父。

・藤本真奈美:美貴の母。

5 :ねぇ、名乗って:2008/05/31(土) 08:13:15 ID:rmBj3Aki0
カンタービレ(ごしきひわ)〜SIDE Maiha〜登場人物


・石村舞波 :友理奈と別れた後、生きる希望を亡くしていたが、叔母の救いにより北海道へ旅立つ。

・石井リカ :舞波の叔母。東京のコンピュータシステム開発会社でシステムエンジニアとして勤務。
       現在は北海道千歳市で長期出張で勤務している。

6 :ねぇ、名乗って:2008/05/31(土) 08:13:44 ID:rmBj3Aki0
3年B組ベリーズ工房 オーディション編番外「夢、いつの日にか・・・〜小春の夢、美貴の想い〜」登場人物


・久住小春 :中学二年生。実の姉のように慕っている藤本美貴の影響で芸能界を目指し、現在は女優を目指している。

・久住 章 :小春の父。

・久住千代子:小春の母。

・藤本美貴 :焼肉「ふじもと」を経営する藤本家の末っ子。小春とは実の姉妹以上の仲。歌手を目指していたが・・・。

・吉澤ひとみ:楽器店店員。高校以来の美貴の大親友。

・中澤裕子 :元少年課所属で、現在は警視庁広域特別捜査隊所属の刑事。階級は巡査。美貴が荒れていた頃立ち直らせた。

・稲葉貴子 :警視庁広域特別捜査隊所属の刑事。階級は巡査。裕子の同期で同僚。

・嗣永桃子 :小春が初めて参加したオーディションの会場で出会った、親友にしてライバル。アイドルを目指している。

・冬木   :美貴の昔の仲間。美貴が荒れていた頃つるんでいた。秋吉・高山を引き連れ悪事を繰り返している。

・秋吉   :冬木の手下。

・高山   :冬木の手下。

7 :ねぇ、名乗って:2008/05/31(土) 09:09:22 ID:rmBj3Aki0
ラブ☆なっくる!!登場人物


・田中れいな:両親を亡くし生まれ育った福岡から上京し祖父と二人暮らしをする。
       八名の親友丹下からボクシングを教わり、ボクシングに熱中。

・八名信夫 :れいなの母親の父。「焼き鳥食堂」を営む。

・丹下   :八名の古い大親友。屋形船で働く。

・亀井絵里 :れいなのクラスメイト。引っ込みがちで人見知りだったがれいなとの出会いで勇気ある娘に成長中。

・道重さゆみ:れいなと絵里の同級生、財閥のお嬢様。

・柴田あゆみ:さゆみの専属秘書、元自衛官。

・新垣里沙 :隣クラスの優等生。

8 :ねぇ、名乗って:2008/05/31(土) 09:44:23 ID:rmBj3Aki0
3年B組ベリーズ工房 番外「僕の手紙」登場人物


・平岡圭太郎:佐紀の幼馴染。転校したことにより、佐紀の父、竜二との約束を果たせなかったという負い目を感じている。

・清水佐紀 :圭太郎とは幼馴染。父・竜二が脳梗塞で倒れ自殺した後、母・まゆみの虐待を受ける。

・清水竜二 :佐紀の父。脳梗塞で倒れ半身不随に。一年にわたる入院生活の末、それを苦に自殺。死の直前、圭太郎に佐紀を託す。

・清水まゆみ:佐紀の母。竜二の死後、酒に溺れ佐紀を虐待する。

9 :ねぇ、名乗って:2008/05/31(土) 09:45:00 ID:rmBj3Aki0
3年B組ベリーズ工房 番外「僕の手紙」その後 〜それぞれの空〜登場人物

・平岡圭太郎:航空自衛隊第7航空団第305航空隊所属のF-15戦闘機パイロット。
階級は三尉。同じ部隊の新垣里沙と交際中。

・酒井三郎 :航空自衛隊第7航空団第305航空隊所属のF-15戦闘機パイロット。階級は三佐。圭太郎を弟のようにかわいがっている。同じ部隊の高橋愛と交際中。

・新垣里沙 :第7航空団基地業務群会計隊所属。階級は二尉。圭太郎と交際中。

・高橋 愛 :第7航空団基地業務群会計隊所属。階級は二尉。三郎と交際中。里沙とは大の親友。

10 :ねぇ、名乗って:2008/05/31(土) 09:46:39 ID:rmBj3Aki0
関連サイト「3B同創部」
http://www.geocities.jp/iwa3b/index.htm

11 :松輝夫:2008/06/04(水) 02:06:19 ID:L9bfw/MI0
ようやく復活。よかったら気軽にカキコしてくださいm(_ _)m
オリジナルの作家二人は卒業してしまいましたが、ミヤビイワナ氏と自分は途中で止めるつもりはありません。
二人とも忙しくてなかなか更新できませんでしたが、これからも細々と続けていくつもりですのでよろしくお願いします。

3年B組ベリーズ工房 其の四
http://tv8.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1144940233/

3年B組ベリーズ工房 其の五
http://tv8.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1158235908/

3年B組ベリーズ工房 其の六
http://tv11.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1164238834/l50

3年B組ベリーズ工房 其の七
http://tv11.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1172229561/

まとめサイト「3B同創部」
http://www.geocities.jp/iwa3b/index.htm


・感想とか雑談大歓迎です。

・もちろん新規の作家の方も大歓迎ですよ。

・sage進行でお願いします。

・荒らしはスルーで。

12 :松輝夫:2008/06/04(水) 02:09:44 ID:L9bfw/MI0
本編の更新はもう少々お待ちください。その間、まずは自分が書いてるサイドストーリーをアップしたいと思います。
今までの分は「3B同創部」で読めます。

http://www.geocities.jp/iwa3b/souko/sora/Mokuzi.htm

13 :松輝夫:2008/06/04(水) 02:10:24 ID:L9bfw/MI0
第五話 悲しみトワイライト

「荒鷲」での一件からちょうど一週間後の土曜日、圭太郎の運転する青いスポーツカーはたそがれ時の小見玉市内を走っていた。
その助手席には里沙がいる。
―――圭太郎とのことを愛に相談してから何日か後、久しぶりに圭太郎からメールが来た。
そのメールには、今週の土曜日会いたいとあった。
それが月曜日のことだ。
圭太郎のことは愛から聞いていた。
圭太郎と二人で話してくれたらしいが、ただそのことについて細かいことは教えてくれなかった。
いくら尋ねても、『圭ちゃんから話があるから』その一点張りだった。
里沙が不安に囚われている、そんなところに圭太郎からメールが届いたのだった。
こうして里沙はアパートに迎えに来た圭太郎の車に乗ったわけだが、その車内は重い空気に支配されていた。
圭太郎はずっと難しい顔をしたままハンドルを握り、会話はろくに繋がらないうえ全く盛り上がらず、車内には沈黙と気まずい空気が流れている。
そんな空気を換えたくて、里沙はラジオのスイッチを入れた。
「深夜の、ミッドナイトラブレター・・・スッペシャル〜!!」
不意に明るい女性の声がラジオから流れてきた。
「さあ、始まりました。今夜も皆さんからたくさん寄せられたお便りを紹介し、そして、思い出にまつわるリクエストナンバーをお届けする贅沢な時間・・・さあ、ステキな夜をお過ごしくださいませ。マスターオブセレモニーの、ジー・エー・ケー・アイです。
さて、今の時間は深夜と言うよりはトワイライトと言った方が合ってると思うんですけど、今回は前回の予告どおり、いつも応援してくれるリスナーの皆さんに感謝を込めてのスッペシャルとしてこの時間からのスタートになりました!」
「そっか、今日はスペシャルだって先週言ってたっけ」
納得したように里沙が呟く。
MC GAKIは里沙のお気に入りのDJであるが、里沙とは顔がソックリで、里沙はそれが嬉しいらしい。
一度圭太郎も写真を見たことがあるが、確かに瓜二つだと思う。
「深夜のミッドナイトラブレター」はそのMC GAKIがパーソナリティを務める人気番組で、里沙も熱心なリスナーの一人であり、毎週欠かさず聞いているのだった。

14 :松輝夫:2008/06/04(水) 02:10:51 ID:L9bfw/MI0
「―――では最初のお便りです。茨城県は北茨城市にお住まいのラジオネーム・・・」
ここで圭太郎が何も言わずにラジオのスイッチを切った。
「ちょっと!」
里沙が抗議するが圭太郎は何も言わず、相変わらず難しい表情をしたままハンドルを握って車を走らせている。
「もう・・・」
それを見て里沙は不満げに口をつぐむと、窓の外に目をやった。
ラジオが消えた車内を再び重い沈黙が支配する。
「・・・ゴメン」
少し沈黙が続いた後で圭太郎が言った。
「・・・もう、いいわよ。それより、話って何なのよ。いい加減、そろそろ聞かせて欲しいんですけど」
不機嫌な声で里沙が答える。
話があると言われてきたのにここまでずっと待たされた上、楽しみにしていたラジオまで消されたのだから無理もないだろう。
「あ、ああ。そうだね・・・」
圭太郎は先週の土曜日愛に告げた通り今日この場で里沙に全て話すつもりだったが、どうしても里沙を目の前にするとなかなか切り出せなかった。
とはいえ、これ以上引き伸ばしても仕方がない。
覚悟を決めた圭太郎は、たまたま見つけたコンビニの駐車場に車を入れた。
大きなトラックでも何台も入れそうなかなり大きめな駐車場のその隅に、店の壁を前にして圭太郎は車を止める。
エンジンは切らなかったが、ギアをニュートラルに戻しサイドブレーキを引くと、圭太郎は口を開いた。
「あのさ・・・」
里沙は黙って次の言葉を待ち受ける。

15 :松輝夫:2008/06/04(水) 02:11:16 ID:L9bfw/MI0
「・・・実は・・・その・・・すまないけど・・・僕と別れて欲しい」
「・・・えっ・・・今・・・なんて・・・」
聞き間違いではないはずだった、耳は少なくとも悪くないはずだ。
圭太郎の言葉は確かにしっかりと聞こえていたし、その意味するところもわかっていた。
だが、それでも何かの間違いであって欲しい、そんな想いが里沙にそう聞き返させていた。
しかし、再び圭太郎の口から出た言葉はさっきと変わらなかった。
「・・・なんで?ねえ、なんでよ?どういうこと?」
短い沈黙の後、里沙は口を開いた。
「私のどこがいけないの?気に入らないことがあるなら言ってよ。ちゃんと直すから・・・」
「・・・里沙は悪くないよ。悪いのは・・・全部僕だから・・・」
「じゃあ、何で別れるなんて言うの!?意味わかんない!」
「・・・」
再び車内に沈黙が戻る。
「・・・あの娘のせいね。ねえ、そうなんでしょう!?」
「・・・」
「やっぱりそうなのね。あなた、あの娘と会ってから変だったもん」
「・・・」
「一体なんなのよ、あの娘。13年も離れ離れだったくせに、今さら現れて・・・」
「・・・」
「・・・バカみたいだね、私。なんか夢見ちゃってた。のぼせてたんだね」
「・・・」

16 :松輝夫:2008/06/04(水) 03:00:58 ID:L9bfw/MI0
「いつか・・・きっとこうなるんじゃないかって全部わかってたんだ、私。だって、あなた私と付き合っていてもずっとあの娘のこと思ってたでしょ。忘れられないでいたでしょ」
「・・・」
「ねえ!黙ってないで何か言いなさいよ!ねえ!ねえったら!!」
里沙は圭太郎の肩を激しく揺さぶる。
「・・・ゴメン」
「謝られたって意味無いわよ!他に何か言ってみなさいよ!言い訳くらいしてみてよ!!」
里沙はさらに激しく圭太郎の肩を揺さぶったが、圭太郎は抗いもせず、ただ里沙のなすがままに身を任せていた。
そんな圭太郎を里沙は乱暴に突き放した。
「・・・最っ低」
圭太郎を睨みながらそう言い捨てると、里沙は車のドアを開け外に出る。
圭太郎もドアを開けて外に出ると歩き出した里沙を追いかけた。
「待ってよ・・・その・・・部屋まで・・・送るから」
追いついた圭太郎は里沙の腕を掴むと言った。
「・・・結構です。一人で帰れますから」
里沙は後を振り向かないまま、冷ややかな声で答えた。
「でも・・・」
「離して!」
次の瞬間、圭太郎の頬が「パン!」と乾いた音を立てた。
「バカ・・・」
そう言いながら腕を振り解いた里沙の目に涙が浮かんでいたのを圭太郎は見た。
ぶたれた左頬よりも心に痛みを感じながら、圭太郎はただ走り去っていく里沙の後姿を見送るしかなかった。

17 :松輝夫:2008/06/04(水) 03:05:50 ID:L9bfw/MI0
それから二時間ほど後、圭太郎は佐紀の部屋にいた。
「・・・ったく、相変わらずデリカシーのカケラもないのね。普通、こんな時間に女の子に部屋に押しかけてくる?」
呆れた口調で佐紀が言った。
無理もない、時計の針は間もなく23時を指そうとしている。
「・・・ゴメン」
あの後、圭太郎は佐紀に電話をした。
今から会いたいと言われ、最初は渋っていた佐紀も結局渋々ながらOKしてくれたので、こうして佐紀の部屋にいるのだった。
「・・・まあ、いいけど。とりあえずさ、そんな所に突っ立ってないで座ろうよ?」
そう言ってから佐紀は、自分も床に腰を下ろすと
「で、何なの?圭ちゃんの話って」
「あのさ・・・」
「何?」
「・・・」
「もう、なんなのよ。こんな時間に押しかけてきて、話があるって言うから入れてあげたのに」
「ゴメン・・・」
里沙の時と同様、いざ佐紀を目の前にすると、なかなか切り出せない圭太郎だった。
『・・・何やってるんだろう、僕は・・・里沙を傷つけてまでここに来たんじゃないか。今度こそ伝えるんだ。13年前に言えなかった言葉を・・・今度こそ・・・』
圭太郎は覚悟を決めた。
「佐紀・・・君は覚えてるかな。13年前、羽田で別れた時のことを・・・」
「・・・忘れるわけないでしょう?今でもちゃんと覚えてるよ、あの日のことは。でも・・・急にどうしちゃったの?話ってそれ?思い出話でもしに来たの?こんな時間に」
「・・・違う、そんなんじゃない・・・今日は・・・あの時、君に言えなかった言葉を今度こそ伝えたくて・・・」

18 :松輝夫:2008/06/04(水) 03:20:34 ID:L9bfw/MI0
圭太郎は決意のこもった目で佐紀を見る。
「・・・佐紀、君は今もあの時も僕にとって大切な人なんだ」
「・・・圭ちゃん?いきなり何を・・・」
「僕は・・・君のことが好きだ。あの日から今まで、一日だって君のことを忘れたことはなかった。今度こそ、ずっと傍にいたい、守ってあげたい・・・だから・・・僕と付き合ってくれないか」
「―――!」
「あの時の僕は無力で君に何もしてあげられなかった。でも、今は違う。きっと君を守ってあげられる。だから・・・」
「ちょ、ちょっと待ってよ圭ちゃん」
佐紀は慌てて圭太郎の話を遮った。
「・・・ありがとう圭ちゃん。気持ちは嬉しいよ。でも、あなたには里沙さんがいるでしょう」
「・・・里沙とは・・・さっき別れてきた」
「!・・・圭ちゃん・・・あなた、なんてことを・・・」
「仕方なかったんだ!僕だって悩んだ。でも、こうするより他に・・・」
「圭ちゃん・・・」
正直、圭太郎の言葉が佐紀には嬉しかった。
圭太郎に言ったとおり、羽田での別れた時のことは今でもはっきりと覚えている。
そして、今圭太郎が言ってくれた言葉こそ、あの時自分が期待して待っていた、一番言って欲しかった言葉だった。
それなのに素直に喜べないのは、そのために圭太郎が里沙と別れたからだろう。
再会した時、圭太郎が彼女と一緒だったことに佐紀は軽くショックを受けたが、でもそれ以上に圭太郎が幸せならそのことが一番嬉しかった。
それが、自分のために別れてしまうなんて・・・。
自分はまた昔のように圭太郎を苦しめているのではないか、そう思うと佐紀は、とても圭太郎の言葉を手放しで喜べそうになかった。

19 :松輝夫:2008/06/04(水) 03:26:42 ID:L9bfw/MI0
「・・・佐紀。返事・・・聞かせてくれないかな。君の気持ちを知りたい。だから・・・」
「ちょ、ちょっと待って」
佐紀は手で圭太郎の言葉を遮る。
「・・・ずるいよ圭ちゃん。圭ちゃんにはじっくり考える時間があったんでしょ?それなのに、私には今すぐ返事しろって言うの?」
「あ・・・ゴメン。別にそういうわけじゃ・・・」
うかつだった、少し焦りすぎたかなと圭太郎は思った。
だいたい、里沙を振ったその足でここまで来て佐紀に告白すること自体、我ながらずいぶん酷い男だと思う。
『バチ、当たるかもね・・・自業自得だけどさ』
圭太郎がそんなことを考えた時、佐紀が再び口を開いた。
「圭ちゃんの気持ちはすごく嬉しいよ。それは今の私の本当の気持ち。でもね、いきなりそういうこと言われても・・・私にも少し考える時間が欲しいの」
「佐紀・・・」
「必ず返事するわ。だから、少し待ってくれないかな」
圭太郎は佐紀の言葉に頷いた。
「わかった、待ってるよ。すまない、こんな時間におしかけてきた上に無理言って」
「ううん、そんなことないよ」
「・・・それじゃ、僕はそろそろ帰るよ」
「うん。気をつけてね」
「ありがとう。それじゃ、おやすみ」
圭太郎は軽く手を振ると佐紀の部屋を出て行った。
「圭ちゃん・・・」
佐紀は、しばらくその場に座ったまま玄関のドアを見つめていた。

第五話 了

20 :松輝夫:2008/06/04(水) 03:37:43 ID:L9bfw/MI0
とりあえず今回はココまでです。かなり強引な展開ですが・・・。
ちょっと忙しいので続きはいつになるかわかりませんが、自分もイワナ氏も途中で止めるつもりは無いので、もう少しお付き合いください。

千奈美に、ベリの秋ツアーの日程が出ましたね。自分は開幕日と千秋楽を申し込みました。当たる☆カナ?

21 :応援団員:2008/06/14(土) 19:37:43 ID:DBMD2UFf0
松輝夫さん、お疲れ様です!

この板が復活して本当に嬉しいです。

ずっとアク禁で書き込めなかったのですが、ちゃんと拝見させて頂いています!

ベリの秋ツアー当たると良いですね!

22 :ねぇ、名乗って:2008/06/15(日) 20:21:13 ID:9wQ/oO300
がんばれ〜作家w

23 :松輝夫:2008/07/09(水) 21:04:43 ID:b+HQ3uNi0
最近、ほぼ毎日仕事で何も書けず・・・誠に申し訳ないですm(_ _)m
今日は久しぶりに休みなので、これから少しずつ書いていこうと思います。

千奈美に、ベリの秋ツアーは開幕戦と座間、さらに群馬が当選しました。

24 :ねぇ、名乗って:2008/08/14(木) 16:04:36 ID:n30/KAMtO


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